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講座一覧

2023年度の講座一覧です。各講座名をクリックすると、講座詳細内容のページに行きます。

A 開講シンポジウム そもそも「人権」とは何だろうか?(全1回)

開催日時8月26日(土)13:30~16:30
講師名上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表/元大阪市立大学特任教授)
土屋 貴志(大阪公立大学)
土肥 いつき(京都府立高校教員/トランスジェンダー生徒交流会世話人/関西大学人権問題研究室非常勤研究員)
堀 智晴(インクルーシブ教育研究所)
開催場所大阪公立大学文化交流センター(ホール)(会場アクセス) / Zoom
講座概要今、さまざまな人権課題が世の中にあふれている。しかし、人権課題には、それぞれの地域や国の歴史的な背景があると同時に、共通する本質としての大切なものもあるはず。その本質を、さまざまな課題に即しあぶり出すことで、共有すべき理念や具体的な方策などが見えてくるだろう。
 そもそも「人権」とは何だろうか?「じんけんSCHOLA」に関わる4人の講師による、さまざまな視点や経験にもとづく考察を、ヒントにしていただきたく思います。
 参加者の皆さんも、ひとりひとり改めて考えてご発言いただき、今後もやりとりを続けていければさいわいです。
《シンポジスト(敬称略 50音順)》
上杉 聰・・・部落差別を軸とした歴史の観点から
土屋貴志・・・哲学・倫理学の立場から(コーディネーター)
土肥いつき・・高校における人権教育の経験から
堀 智晴・・・障がいのある人とのつきあいを通して

B 関東大震災朝鮮人虐殺100年特別講演 藤野 裕子「虐殺する日本民衆と向きあう―ー101年を見据えて」髙 正子「共生の街 大阪コリアタウンの生成と変遷」(全1回)

※この企画は「美作騒擾なにわ研究会」との共催で開催いたします

開催日時9月2日(土)13:30~16:30
講師名藤野 裕子 (早稲田大学)
髙 正子(こぉちょんじゃ)(大阪コリアタウン歴史資料館 館長)
開催場所大阪公立大文化交流センター(ホール)(会場アクセス) / Zoom
講座概要《藤野 裕子》
関東大震災から100年という節目にあって、その時に起きた朝鮮人虐殺についてもにわかに関心が高まっています。そのこと自体とても重要だと思いつつ、101年になったら関心がなくなってしまうような心許なさも感じます。戦後、関東大震災時の朝鮮人虐殺については、歴史研究者だけでなく、地域レベルでの実態解明が進められ、毎年「追悼」という形で記憶が継承されてきました。関連する論集も10年ごとに出版されています。そうした蓄積のもとに100年があるという観点に立つことで、今年が次の1年、次の10年のための大事な通過点であるという実感が湧いてきます。この講座では、100年前に何が起きたかという事実とともに、それがどのような活動を通して解明され、現在まで継承されてきたのかをお話しし、過去ー現在ー未来を共に考えたいと思います。
《髙 正子》
 1920年代の大阪には地図上に「朝鮮町」と記述される集住地があった。さらに、生活の場を求めて大阪にやってきた朝鮮人は、1930年代には「朝鮮市場」を形成していた。戦後、1947年に路地裏にあった朝鮮市場は、表通りの商店街の軒下を借りて、一人、二人と商品を並べ商売を始めた。これが、現在の大阪コリアタウンの始まりである。現在、年間200万の観光客が大阪コリアタウンを訪れているが、これまでこの地が生活の場であり、在日コリアンの市場でもあったことを、すっかり忘れているかのようだ。今年は、済州島から大阪への定期航路、君が代丸が就航して100年になる年でもある。この年に「大阪コリアタウン歴史資料館」(2023年4月29日)がオープンした。この地域で繰り広げられた在日コリアンと日本人の長い葛藤と協力の営みから、未来のわたしたちの真の共生のあり様を模索したいと考えている。

C 思索し、ともにひらく新しい部落史(中近世編)(全5回)

開催日時①9月3日(日) ②9月17日(日) ③10月1日(日) ④10月15日(日) ⑤10月29日(日)
各日13:30~16:30
講師名上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表/元大阪市立大学特任教授)
開催場所デクラレーションビル(会場アクセス) / Zoom
講座概要じんけんSCHOLAの開校以来12年間続けてきたこの講座ですが、皆様のお力添えもあり、部落史を改造する端緒にすることができました。その上で、今年と来年の2年間は、とりあえずその「仕上げ」として2年かけて前年・後年各5回ずつ合計10回の講義を開きます。毎講義の後には十分な休息をとり、次回へ向けてしっかり準備し、体力的に余裕をもって開きます。本講座を愛してくださった皆様方とともに、これまでの研究成果を確認し、次のステップ――本格的な部落史改造――へと歩を進める「基礎講座」の記録にしたいと思います。
その次は「思索する部落史」の開講です。今年も、5講座の終了後に、その「思索する部落史」の第1回を講義いたします。そして来年は、「思索し、ともにひらく新しい部落史」の後年/5回を終えたあと、「思索する部落史」の第2回の講義を行います。さらに3年目には、「思索する部落史」計10回の講座を開き、新しい部落史を誕生させたいと思います。老人となりましたが、体力と精神力が続く限り、あと3年間、挑戦しつづけたいと思います。
(なお、今年の教科書は『これでわかった!部落の歴史』解放出版社です。)

D 人権とは?(全2回)

開催日時①9月9日(土) ②9月23日(土) 
各日13:00~15:00
講師名土屋 貴志(大阪公立大学)
開催場所Zoom
講座概要「人権」とはそもそもどういうことでしょうか?「人権」を掲げなければ差別とたたかえないのでしょうか?また「人権」を掲げさえすれば、どんな差別ともたたかえるのでしょうか?「人権」が「人の権利」だとしたら、「権利」とはいったいなんでしょうか?「人」とは誰のことでしょうか?
わたしたちが当たり前のように使っている「人権」について、哲学・思想史の視点から、あらためて考えてみます。
第1回:お互いの人権を侵害しないという約束~社会契約
人権思想(人権論)は、人が生まれながらにしてもっている人権を侵害しないよう、人々がお互いに約束しあう「社会契約」の説との組み合せで生まれました。このことの意義を考えます。
第2回:国とはなにか~憲法の役割
国とは、人々がお互いの人権を侵害しないことを保障するために作るものです。国によって人権が作られるわけではありません。そして、国が行う立法や政策の基準として、人々が定めるのが憲法です。人権論における憲法の意義を考えます。

E インターネットと現代的差別意識(全1回)

開催日時9月23日(土) 15:30~17:30
講師名辻 大介(大阪大学)
開催場所Zoom
講座概要マイノリティや社会的弱者に対する今日の差別意識は、単に相手を自分たちより劣った存在とみなすだけのものではない。「差別はもはや解消されているのに、殊更に差別を言い立てることで、不当に有利な立場を得ている」と考えるような偏見が広がりつつある。これを「現代的レイシズム/セクシズム」等と言う。講師がこれまでに行った調査の結果からは、ネット利用がそれを助長していることが確認された。この回の講座では、それらの研究成果をわかりやすく紹介するとともに、現代的差別意識の拡散に抗するにはどうすればよいか、受講生とともに考えたい。

F 日本の人種差別/排外主義を克服するために(全2回)

開催日時①9月30日(土) ②10月7日(土)
各日13:00~15:00
講師名文 公輝(多民族共生人権教育センター)
開催場所Zoom
講座概要2016年に施行されたヘイトスピーチ解消法は、日本で初めての人種差別を撤廃するための法律です。第1回目の講座では、法律が施行されるに至るまでの経緯と、施行後の成果と課題について、そしてヘイトクライムが連鎖している状況についてについて詳しく紹介します。また、ヘイトスピーチとは数多い人種差別行為のひとつであり、問題は他にも存在します。第2回目の講座では、入居、就職差別等、時として生存権すら脅かす人種差別が横行する日本の現状を紹介し、人種差別を克服するための法制度、啓発のあり方について紹介します。更には、ヘイトスピーチをはじめとした日本の人種差別に通底する、植民地主義を背景とした排外主義を克服するための方策についても考えます。

G 性の多様性から考える——問題の所在はどこか?(全3回)

開催日時①9月30日(土)15:30~17:30 ②10月7日(土)15:30~17:30
③10月21日(土)13:00~15:00
講師名土肥 いつき(京都府立高校教員/トランスジェンダー生徒交流会世話人/関西大学人権問題研究室非常勤研究員)
開催場所①②Zoom
③大阪公立大文化交流センター(小セミナー室)(会場アクセス) / Zoom
講座概要第1回 セクシュアリティの基礎知識とLGBTの困難(1)
 性は単純に男女に二分することができず、さまざまな性のあり方があることは近年知られるようになってきました。この回では、そうした性のあり方を概観するとともに、非典型的なセクシュアリティを持つ人の困難についてとりあげます。

第2回 LGBTの困難(2)——トランスジェンダー生徒を事例に
 近年、トランスジェンダーの生徒の存在が顕在化がしつつあり、学校でもさまざまなとりくみがされるようになってきました。この回では、トランスジェンダー生徒が抱える困難についてとりあげます。

第3回 「性の多様性教育」をすすめるために
 「性の多様性についての学習をしたい」という声が、近年多く聴かれるようになってきました。しかしながら、なにをどうすればいいのか、まだまだ試行錯誤の段階にあるのが現状かと思います。この回では、性の多様性教育を進めるために必要なことについてともに考えていきたいと思います。

H 部落差別解消への展望―市民人権意識調査の分析結果から(全1回)

開催日時10月14日(土)13:00~15:00
講師名神原 文子(社会学者)
開催場所大阪公立大文化交流センター(大セミナー室)(会場アクセス) / Zoom
講座概要これまで20年近い間、一社会学者として、また、専門社会調査士資格を有し、大学で社会調査法の講義や実習を担当してきた経験を踏まえて、複数の自治体における人権意識調査のデータ分析をさせていただくなかで、ようやく、部落差別意識を形成するメカニズムが見えてきました。得られた知見を紹介します。
知見をふまえて、今後の人権施策の課題について提案させていただきます。

I 共生社会への一歩を!!(全3回)

開催日時①10月14日(土) ②10月21日(土) ③11月18日(土)
各日15:30~17:30
講師名堀 智晴(インクルーシブ教育研究所)
開催場所①大阪公立大文化交流センター(大セミナー室)(会場アクセス) / Zoom 
②③大阪公立大文化交流センター(小セミナー室) (会場アクセス) / Zoom
講座概要①回目10月14日(土)15:30-17:30
1、これまでのこの研究会の歩みをふり返る:増井さんから
2、今年の研究会についての提案:堀から
  インクルーシブ教育は「障がいのある子とない子を共に」という教育にとどまらない。すべての子どものちがいを尊重し、多様性を尊重する教育です。この教育を実践するためには、今の日本の学校教育を根本から見直し変えていく運動が必要です。そのためにどのような取り組みが必要なのか、整理して問題提起します。
  この私の問題提起をたたき台にして、参加者で自由に議論しましょう。そして、ここに参加された人が、自分の持ち場で自分にもできる運動として取り組んでほしいと願います。
  この講座を機に、機会を見つけて対面とZoomなどで研究会を継続させ、運動として少しずつ実質的な改革へと進展させていきましょう。

②回目10月21日(土)15:30-17:30 
  ①回目の議論を踏まえて、参加者から自分の実践の現状を報告してもらいます。あらかじめ報告者を依頼します。そして、この報告を受けて現状をどのように変えていけばいいのか、参加者で意見交換しましょう。

③回目11月18日(土)15:30-17:30、終了後:交流会
  ①回目、②回目の議論を経て、今後の研究会の継続的なもち方を相談します。そしてインクルーシブ教育への転換を進める運動の内容と方法を、参加者で整理します。
1、運動の内容と方法について話し合う
   子ども理解、授業改革、クラスづくり、学校体制づくり、地域(親)との連携、法・制度の改革など、具体的な取り組みについて検討しましょう。
2、研究会の進め方をどうするか?
   時期と回数と方法について相談しましょう。そして、2024年度の人権スコラの研究会につなげ運動として進めていきましょう。

J 日本における女性と子どもの人権問題―排除されてきた女性や子どもたち(全2回)

開催日時①10月28日(土)13:00~15:00
②11月4日(土)15:30~17:30
講師名神原 文子(社会学者)
開催場所①②ともに大阪公立大文化交流センター(小セミナー室)(会場アクセス) / Zoom
講座概要日本における女性と子どもの人権問題-排除されてきた女性たち
①10月28日(土)
 長年、子づれシングルの厳しい生活実態と向き合い、その要因について検討してきました。しかし、コロナ禍において、子づれシングルや非正規職の人々の生活困窮が浮き彫りになりました。しかも、子づれシングルや非正規職の多くは女性たちです。子づれシングル女性や非正規職女性の貧困問題のみならず、日本社会における、ジェンダー不平等の実態、異質を排除する社会のしくみを解き明かし、解決策を提案させていただきます。

日本における女性と子どもの人権問題-排除されてきた子どもたち
②11月4日(土)
 コロナ禍において、放置されてきたのが子どもたちです。子どもたちはひたすら我慢を強いられてきました。日本社会において、子どもの人権が軽視されてきた現れとも言えるでしょう。子どもを保護の対象としてみなすだけではなく、子どもを一個の主体とみなす姿勢が、子ども施策には極めて乏しいと言わざるをえません。
まず、さまざまな既存データから、日本で育つ子どもたちの実相を紹介します。そして、地域社会の中で、子どもたちが健やかに育つことができるために、大人たちは何をすべきか、子どもの人権を尊重することの意味について問題提起させていただきます。

K 「道徳」と人権(全1回)

開催日時11月4日(土)13:00~15:00
講師名土屋 貴志(大阪公立大学)
開催場所大阪公立大文化交流センター(小セミナー室)(会場アクセス) / Zoom
講座概要小学校では2018年度から、中学校では2019年度から、「特別の教科・道徳」が教えられ始めました。しかしながら、そもそも「道徳」とは何でしょうか?「道徳」を教えるとは、どういうことでしょうか?学校で「道徳」を教えるのは、何のためでしょうか?日本の学校で「道徳」が教えられるようになったのは、どのような経緯によるのでしょうか?
学校で行われる「道徳教育」において「特別の教科・道徳」はどのような役割を担っており、どのように授業を行えばいいのでしょうか?「特別の教科・道徳」と、「人権」および人権教育との関係を、どう考えたらいいのでしょうか?

L 「日韓歴史認識問題」とは?(全2回)

開催日時①11月11日(土) ②11月18日(土)
各日13:00~15:00
講師名飛田 雄一(神戸学生青年センター理事長)
開催場所①神戸学生青年センター(会場アクセス) / Zoom 
②大阪公立大文化交流センター(小セミナー室)(会場アクセス) / Zoom
講座概要日本と韓国の間で歴史認識問題をめぐって対立しています。その根源は、日本の朝鮮植民地支配(1910~1945)の問題です。植民地支配とはどのようなものであったのか?
いま、日本政府、韓国政府はそのことをどのように考えているのか? その溝を埋めてもつれた糸をときほぐす方途はあるのか?*
①大島渚「忘れられた皇軍」を観て植民地支配の実相について考えます。②強制連行問題を中心に植民地支配がもたらしたもの、そして戦後補償問題について考えます。

M 核・原子力と人権(全2回)

開催日時①11月11日(土) ②12月9日(土)
各日15:30~17:30
講師名伊藤 宏(和歌山信愛女子短期大学)
開催場所Zoom
講座概要福島第一原発事故から12年余りが経ちました。今なお多くの人々が事故の影響で苦しんでいるにもかかわらず「風化」が進む一方で、この夏には汚染水の海洋放出が行われようとしています。政府は、放射能汚染を拡大し新たな被害を生み出そうとしているだけではなく、GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法案で原発の活用を「国の責務」と位置づけるなど、確実に事故前に回帰しようとしています。また、被爆地・広島で開催されたG7サミットでは、核兵器禁止条約に全く触れないどころか、核抑止を正当化するようなとんでもない内容の「広島ビジョン」が出され、多くの被爆者に失望と怒りをもたらしたことは記憶に新しいところです。今年度は「①福島第一原発事故から12年~一気に進められる危険な原発回帰~」と「②グローバル・ヒバクシャという視点~ゴジラと第五福竜丸は忘れない~」で、改めて核と原子力をめぐる現状について皆さんと一緒に検証していきます。

N 部落差別の発生における仏教の役割(「思索する部落史」第1章)(全1回)

開催日時11月12日(日)13:30~16:30
講師名上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表/元大阪市立大学特任教授)
開催場所デクラレーションビル(会場アクセス) / Zoom
講座概要部落差別を生んだのが中世の日本国家であったことは、「思索し、ともにひらく新しい部落史」で明らかにしました。ただ、その基礎となる部落差別の情報は、仏教としてインドから中国経由で日本へ提供され、それに神道が追随し協力して形成されたものです。この責任は、宗教界に今も重くのしかかっています。ただし、すでに克服への努力が多くの宗教者によって積み上げられてきたことを踏まえ、今後迎えるであろう部落問題の根本的な解決へ向け、政治・経済のみならず文化・宗教の協力も含めて展望する出発にしたいと思います。

FWa 大阪コリアタウンの歴史と現状~大阪コリアタウン歴史資料館訪問

開催日時9月16日(土)15:00~17:00
講師名朴 (大阪市立大学名誉教授)
開催場所JR鶴橋駅 1階中央改札口前(鶴の広場)集合 (アクセス)
(出欠確認のため、10分前には集合願います。)
講座概要大阪コリアタウン(歴史資料館含む)でのフィールドワーク(終了後、懇親会予定)
今年4月、大阪、旧「猪飼野」地区に位置する大阪のコリアタウンに「大阪コリアタウン歴史資料館」がオープンしました。日本、韓国、米国などの有志から集まった寄付金を資金に建てられた完全民営の歴史資料館です。大阪のコリアタウンには、戦前期に朝鮮半島からのやってきた朝鮮人移民による街づくりの歴史があり、そこには在日コリアンが日本で紡いできた苦難の歴史があります。今回フィールドワークの中心になる「歴史資料館」には、戦前から現在までのコリアタウンの貴重な写真や資料が展示され、日本の人々にも「在日の歴史」を知ってもらう唯一無二のアーカイブスとなっています。多くの方が参加していただけることを望みます。フィールドワークの参加費は2,500円です(資料館入場料300円含む)。懇親会に参加される方は別途3,000円必要となります。

FWb 大阪渡辺部落の歴史学習と葭島(よしじま)刑場へのフィールドワーク

開催日時11月26日(土)13:30~16:30
講師名上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表・元大阪市立大学特任教授)
浅居明彦(浪速歴史展示室々長・部落解放同盟浪速支部前支部長)
開催場所デクラレーションビル集合 (アクセス)
(出欠確認のため、10分前には集合してください。)
講座概要集合:デクラレーションビル3階研修室(大阪市浪速区浪速東3-9-19 地図参照
講師-引率:上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表・元大阪市立大学教授)
   浅居明彦(浪速歴史展示室々長・部落解放同盟浪速支部前支部長)
参加費:2,500円(含資料代。学生・院生は半額)
主催:「じんけんSCHOLA(市民のための人権大学院営協)」および「大阪市人権教育研究協議会」「大阪府人権教育研究協議会」「部落解放同盟浪速支部」による共催事業
大阪渡辺村(浪速部落)については、これまで数多くの研究が積み重ねられてきましたが、その発生場所や生業のあり方について、ようやく本格的な研究が出てきたのが現状です。この学習会とフィールドワークは、その新しい成果を、豊かな画像と現物資料をつかいながらご紹介し、海路から見た皮革の流れや渡辺村の全国に占める位置を、部落の発生から歴史的にお示ししたいと思います。さらに、大阪における役人村として刑吏役を担わされたが故に背負い込んだ深刻な差別についても、それを乗り越えるため、刑吏道具や新発見の葭島刑場、解剖―骨標本などをもとに、死刑制度の廃止を視野に据えつつ、部落差別の歴史を根底から見直す提案を、この渡辺村から発したいと思います。