市民のための人権大学院 じんけんSCHOLA(すこら)

2018年8月~12月<第9期> JR大阪駅前で開講!

シンポジウム 「道徳」で実践する人権教育

by j-schola on

開講の挨拶
 
*2017年のシンポジウムの様子が朝日ファミリーDigitalで報道されました。
http://www.asahi-family.com/education/9113

シンポジウム 「道徳」で実践する人権教育

2018年8月25日(土)13:30~17:00 
大阪市立大学 文化交流センター ホール

春川 政信(三木市人権・同和教育協議会)、冨田 稔(天理大学) *司会:上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表)

 
「道徳」が「特別の教科」となって始まりました。さまざまな問題を内包しながら、全国の小学校で文科省の検定済み教科書の教材を用いる授業が行われています。学校現場では何が問題になっているのか、その問題をどのように改善していくのか、「道徳」の教科書を用いながら「人権の視点」で「考える」「議論する」授業をどのように構築していくのか…。具体的な実践例にも触れながら、人権の視点からの道徳教材の分析と実践方法について今年も提起していきます。現場の声にも耳を傾け、人権教育のピンチをチャンスにしていく建設的な論議の場にしたいと考えます。

人権教育の方法で授業展開を構想・実践する

三木市人権・同和教育協議会 副会長 春川政信

「地域」の保育所・幼稚園で人権感覚を身につけてきた子どもたちはすごい。1年生の道徳教材「かぼちゃのつる」(内容項目:節度・節制)の学習で、先生が「このお話でおかしいなと思うところはどこですか?」と限定発問をした。
 「スイカや犬やカボチャがしゃべるのはおかしい」「朝顔やったらぼくらがつるを直してやるのに、かぼちゃは自分で向きを変えらんとあかんのですか」「人が一人もでてきません」「つるをのばすな言うて注意してるけど、かぼちゃの命の方が私はもっと大事やと思います。」次々に「このお話しどこか変やで」と疑問をだしてくる。子どもたちが人権の視点で「突っ込みどころ満載」の検定本教材を見て「なんでやねん」と突いてくる。
 しかし、この教材を扱わないのではなく、人権スキルの方法を使って、道を歩く犬の絵に「くさりをもって犬と散歩する子ども」の絵をくっつけて「この子はこのあとどうするでしょう?」と発問し、「AとBどちら」と類比発問をすると・・・。(シンポジウムで詳しく紹介します)

 この教材の多くの学習指導案に「どの時点で『わがままな行動』に子どもが気づくのか」という表現がずっと使われてきた。
 しかし「自分さえ良ければいい」「自分の畑さえ守れればいい」という思いから「のびのびと生きていこうとする者に制限を加える人間にこそ『節度と節制』が求められる」と子どもたちは指摘してくる。指導者に「どの時点で先生たちは教え方の間違いに気がついてくれるの」と問いかけている。

兵庫での具体的実践の中から、「人権の視点からの検定本道徳教材の分析の仕方」「人権教育の方法での道徳授業の構想と展開」を紹介していく。今年も楽しく。
  

人権教育を軸にした道徳教育の実践

天理大学  冨田 稔

 「40人の子どもが40通りの考えをもつ」。それに対して、一人の教師が一つの価値
観で対峙しようとするところに問題が生じるのでしょう。
 「権威的」な教師ほど、自己の持つ教材解釈や各教科の系統性を「揺れ動いている多様
な発想・創造性をもつ子どもたち」に押しつけていこうとしています。常に教師自身の範
疇に子どもを入れておかないと不安なのでしょう。そのために教材解釈からはずれる子ど
もを認めたり、受け入れたりする余裕がないのです。価値観を押し付け、注入主義に陥っ
ている教師の姿だともいえるでしょう。多様な子どもの論理を聞けない教師に多様な子ど
もの学力を保障することはできません。
 「授業は、子どもの実態から出発する」ということは、同和教育の教訓です。一人の教
師のすばらしさよりも40人の子どものすばらしさを教師自ら認めることからはじめるこ
とが必要です。全ての子どもが自分の立場を明確にしながら授業の主役となるような授業
を創っていくことが大切です。つまり、子どもたちの論理、子どもたちの意識でもって授
業が組織されることがめざされるべきなのです。一人ひとりの論理がおたがいにぶつかり
合う中でともに磨きあい、ともに新しい認識をすることによって高い次元へと進んでいき
ます。そのような授業観の転換と授業創りについて議論できればと願っています。
前回は全体の3分の1までお話しました。今回は残された課題について進めていきます。

 
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 *2016年度のシンポジウムの一場面です

 
   
受講会費:1,500円。事前にお振り込みください。学生・院生は500円、高校生以下は無料。

申込:パンフレットに添付の「申込用紙」をファックスするか、メールでお申し込みください。

メールの場合は、受講を希望する講座名と、受講者の氏名、所属、電話番号、郵便物送付先を記入してください。(領収書を郵送します)

メールアドレス jinken.schola@gmail.com

申込後に受講料をお振り込みください。これで申込完了です。
振込み手数料はご負担ください。
振込を確認した後、受領書を郵送します。
振り込み後の返金はいたしませんので、ご了承ください。
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