市民のための人権大学院 じんけんSCHOLA(すこら)

2018年8月~12月<第9期> JR大阪駅前で開講!

B.道徳教科書/もうひとつの指導案

by j-schola on

 

道徳教科書/もうひとつの指導案

2018年8月18日(土) 15:30-17:30

大阪市立大学 文化交流センター 大セミナー室

相可 文代(人権を大切にする道徳教育研究会)



「特別の教科 道徳」の授業が始まりました。教科書は学習指導要領の22の内容項目(「自由と責任」「公共の精神」「国や郷土を愛する態度」などの徳目)にもとづいて編集されています。発行されている8社の教科書にはそれぞれ特徴はありますが、「人権の視点」から見ていくと、いろいろな問題点が浮かび上がってきます。

まず、具体的な人権問題にかかわる教材が極めて少なく、子どもたちが人権問題について考える機会がほとんどありません。
 他方で、「自己犠牲」「公共の精神」の大切さは強調されており、「公」(集団や国家)が優先され、民主主義社会の基礎である「個の尊重」が軽視されています。
また、「伝統文化」「愛国心」にかかわる教材も多く、「日本のすばらしさ」「日本人の優秀さ」が強調されています。そのため、外国や外国人に対する優越感や排外意識を身につけてしまうことも十分に考えられます。

このような教科書を使って、ねらいや設問などの指針通りに授業をしていけば、子どもたちは知らず知らずのうちに、「個」より「全体」、「多様性」より「一元的価値」、「共生」より「排他」という偏った考えに陥ってしまうことも懸念されます。その結果、「いじめ」や「差別」の解消につながるどころか、「いじめ」や「差別」を助長することにもなりかねません。
また、この教科書を使い、内容項目を唯一の「ねらい」とする授業をしていけば、教材や教師が望む方向が見えてしまうため、子どもたちにますます“よい子”を演じることを強いることにもなりかねません。一面的な価値に収斂させてしまう授業は、決して文科省の言う「考え、論議する」授業とは言えないでしょう。

私たち「人権を大切にする道徳教育研究会」は、このような状況を少しでも改善するために、教材の持つ問題点を明らかにし、その改善案を「もうひとつの指導案」としてWebサイトで提供することにしました。

「私たちが道徳教育で大切にしたいものは、“人権・平和・共生”です。」

まだまだ不十分な取り組みですが、この取り組みをみなさんに紹介するとともに、「人権を大切にする道徳教育」について、みなさんと共に考えたいと思います。

今年度採択される中学校の「道徳」教科書についても紹介します。


 

受講料:1,500円。事前にお振り込みください。学生・院生は500円、高校生以下は無料。

申 込:パンフレットに添付の「申込用紙」をファックスするか、メールでお申し込みください。
メールの場合は、受講を希望する講座名と、受講者の氏名、所属、電話番号、郵便物送付先を記入してください。

メールアドレス jinken.schola@gmail.com

申込後に、郵便振替で受講料をお振り込みください。これで申込完了です。振込み手数料はご負担ください。振込を確認した後、受領書を郵送します。
振り込み後の返金はいたしませんので、ご了承ください。他講座への振替受講は、事前にご連絡いただければ可能です。

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