市民のための人権大学院 じんけんSCHOLA(すこら)

2017年8月~12月<第8期> JR大阪駅前で開講!

■DVD「シリーズ映像で見る人権の歴史」 好評発売中!

by j-schola on

2014年3月、DVD「シリーズ映像で見る人権の歴史」の第1巻と第2巻を制作し、翌年に第3巻と第4巻を制作しました。
各地で好評を博しています。
   

■第1巻 東山文化を支えた「差別された人々」

人権を侵害されてきた人々について、私たちは「マイナス・イメージ」でとらえがちです。

しかし、世界遺産である銀閣寺や龍安寺の庭園などをつくったのは、実は差別された「河原者」であったという歴史事実は、こうしたイメージをまったく逆転させました。
すでに、小学校や中学校の教科書でも、「差別された人たち」の功績が多く取り上げられています。
では、偉大な芸術家であった河原者が、なぜ差別されたのでしょうか。
このDVDでは、「河原者は差別を受けていたにもかかわらず偉大な芸術家になった」という事実を、丁寧に描きました。

また、河原者を、その芸術面の力で率直に評価し重用した足利義政、自分たち僧侶より立派だと讃えた景徐周麟など、山水河原者に活躍の場を与えた人々の存在もしっかり描き、こうした差別しなかった人たちの姿も強調しました。
世界に誇る文化遺産は、差別された人々と差別することなく正しく評価した人たちによって築かれたことを、銀閣寺観音殿二階からの貴重な夜景映像などを通して、共に学び合う教材となっています。

図19

 

■第2巻 江戸時代の身分制度と差別された人々

かつて教科書は、身分秩序を「士農工商えた非人」と示し、部落はその「最底辺」に置かれた存在として「身分は江戸時代に作られた」と書きました。

しかし、最近の教科書では、「士農工商」という表現そのものがなくなり、部落についても、社会の下ではなく、「ほかに」「別に」「異なる」と表す教科書が増えています。
また、身分制度は江戸時代に突然つくられたわけではなく、中世から引き続いてきたものという記述が多数となりました。
このDVDでは、中世に始まったすべての身分が、居住地や税制、戸籍などで身分を固定され、江戸時代に「制度化」されたことを、分かりやすく解説し、すでに間違いと分かり教科書から消えた「士農工商えた非人」の図式に代え、積極的に新しい図式を提示しました。
それを示す具体的な例として、穢多頭・弾左衛門や様々な絵図をとりあげました。

また、部落差別の学習を通じて、「イジメ」の問題を考えることや、中学生以上版では「非人」の存在を現代の「ホームレスの方々の人権」と関連させ発展的に学習できる工夫を加え、江戸時代の身分制度が決して現在の社会問題と無関係ではないことを示唆しています。

 

■第3巻 近代医学の基礎を築いた人々

江戸時代の医学や科学といえば、「鎖国による遅れ」のみ意識しがちです。
しかし、江戸中期になると新しい動きが始まります。
医学では、漢方医の中から山脇東洋が、日本初の医学解剖を実施し観察しました。

もちろんそこには、西欧の書物がしだいに入ってきた影響もありました。
山脇の17年後に解剖を実見した杉田玄白は、手に『ターヘル・アナトミア』という洋書を持って解剖を見学し、内臓一つ一つをその図と引き比べ、正確さに感動しています。
玄白たちが、その解剖書を苦労して翻訳し『解体新書』と名づけ世に出したことはよく知られています。

しかし、そのとき実際に臓器を解剖して見せたのは、当時「穢多」と呼ばれ、差別されてきた人々でした。
山脇東洋のときもそうでした。
部落の人々は、動物などの死体を処理する仕事を続けてきた結果、人と動物の内臓を熟知していたのです。
東洋も玄白も、医学の「内発と外発」の接点に立つことで、大きな成功を手に入れたのでした。

そこには、大切な命と向き合い、生きてきた人々の知識と技術に敬意を払う2人の医師の姿があったことを、このDVDでは貴重な原書などを取材し描きました。

 

■第4巻 明治維新と賤民廃止令

部落問題には「迷信」がいくつもあります。
1871年(明治4年)に明治政府の出した「穢多・非人」に関する布告もその一つです。
これは「解放令」と呼ばれてきましたが、原文には「布告」とあるだけで「解放」の文字はどこにもありません。
「解放令」と呼ばれるようになるのは50年後のことでした。
このため本巻では、研究に基づく厳密な呼び方として「賤民廃止令」を使いました。

部落差別を撤廃する本格的な動きは、長州藩で身分を超えた軍隊・奇兵隊がつくられ、差別されていた人々が「維新団」などの名で命をかけて幕府軍と戦い、大活躍をしたことに始まります。
しかし幕府が倒されると、人々は明治政府に裏切られ、そうした流れの中で「賤民廃止令」が出されたのです。

このDVDでは最新の研究をもとに、明治政府が、差別をなくすためでなく、地租改正により税を取る目的で「賤民廃止令」を出したこと、したがって壬申戸籍に差別的な記載をすることも政府自身が許可したことなどを、公文書をもとに丁寧に描きます。
近代社会においても「部落差別」が存続した構造を浮かび上がらせています。

 

■第5巻 渋染一揆を闘いぬいた人々

江戸時代も末期を迎えると幕府や藩の財政は苦しくなり、経済の引締めが相次いで行われました。
「身分相応の暮らし」を命じる政策は、崩れかけていた身分制度を改めて強化することになりました。
岡山藩では、庶民に出した倹約令を徹底するため、被差別身分の人々に、「柄のない渋染めか藍染め以外の着物の着用を許さない」というさらに厳しい御触れを出します。
あからさまなこの「分け隔て」の「差別」を認めるわけにはいかないと藩内53ケ村の人々は、のちに「渋染一揆」と呼ばれる大規模な抵抗運動を起こしました。
人々は、知恵を出し合って「嘆願書」を作成し抗議しますが、それが突き返されたことから1500名もの人々が「強訴」に立ち上がり、整然とした闘いでこの「特別の(別段)御触書き」を取り消させました。
さらに、その責任者として入牢させられた12名を助け出すために「赦免」を求めて闘い続けました。

このDVDでは、地元の方々の協力を得て現地を取材し、原典資料を詳細に分析し、この渋染一揆の経過を丁寧に追いかけました。
人としての尊厳をかけ、社会情勢を見抜き、知恵と力を合わせて闘った人々から、いま学ぶべきことは何かを問いかけます。

 

■第6巻 日本国憲法と部落差別

第二次世界大戦が終結し、アジア諸国を侵略していた日本は敗戦国として、アメリカやイギリスなどの連合国の占領下におかれました。
進駐したGHQ(連合国総司令部)は、民主主義や人権を認めていなかった『大日本帝国憲法』が廃止され、新たな憲法が制定されることを期待しましたが、日本側の作業が進まないために原案を提示しました。
このことから、いまなお「日本国憲法はアメリカの押しつけではないか」という議論があります。
しかし、このDVDでは、どのような経過を経て憲法が制定されたのかを検証し、その過程で戦後初の男女同権による民主選挙によって選出された国会議員たちが、主体的に憲法制定に取り組んだことを明らかにしました。
さらに、平和の基礎となる人権尊重の精神がどのようにして憲法に書き込まれたか、とくに第14条の条文をめぐる論議に注目し、ここに「部落差別の禁止」が明確に記載されたことも明らかにしました。
だれひとりとして「差別されない」と明記された「日本国憲法」こそが、真の「解放令」であることを伝え、「差別を黙って見過ごしてはならない」ことを、いま改めて憲法の意義とともに問いかけます。

 
 
<監修> 上杉聰(関西大学)、外川正明(鳥取環境大学)

DVD「シリーズ映像で見る人権の歴史」(第1巻)でつかわれた画像

DVD「シリーズ映像で見る人権の歴史」 解説例と学生の感想

 

◇上映時間 15分
◇2タイトル収録 小学生版、中学生以上版

◇本体価格 66,000円(税抜)
*学校や教員には、特別価格18,500円(税抜)でご提供します。

 

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