じんけんSCHOLA(すこら)2020のご案内

by j-schola on

                              2020年7月12日 

「市民のための人権大学院/じんけんSCHOLA」は、今年11年目をむかえます。

今年は、コロナ禍という発足以来の危機が襲ってきました。正直言って「今年は休もうか?」と思わなかったわけではありません。しかし11年前、人権行政の全般的な後退に抗し、人権教育と啓発を担う新たな拠点となるべく発足した私たちが、コロナに負けるわけにいきません。「オンラインという方法もあるのでは?」という、かすかな灯(あか)りだけを手がかりに、だれもがキチンとやったことのない「オンライン会議」なるものを、まず内部で始めました。

その技術的な苦労は、大変でした。まず、メカに強い少数のメンバーが、自ら学びながら、さらに獅子奮迅の努力で皆を引っ張っていってくれました。多くのメンバーは、まったく知らない世界へと、ゆっくり忍耐づよく、追いついてきてくれました。こうして今年も、講座回数こそ減りましたが、内容をほとんど縮小することなく、オンラインの形で維持することができました。

ただ、苦闘の結果、私たちに新しい可能性も開けてきました。まず、スタッフ会議そのものが「三密」を避けて開催できただけでなく、通常ならスタッフとして参加できない遠方からも、アドバイスのため、オンライン会議に容易に参加してもらえることを発見し、それは今後のSCHOLA講師の多様化・拡大化へとつながる土台づくりとなりました。

またこれは、受講生の皆さんにとっても新しい可能性を開けたと思います。これまで受講は、遠方から新幹線を使って駆けつける以外、近畿圏からの参加に限定されていました。それが一気に、容易に全国化から参加できる条件を整えることになりました。面倒な受講会費の振り込みも、オンラインで簡単にできるようになりました。SCHOLAと聴講生の距離は、大きく縮まったと言うことが出来ます。その意味で「じんけんSCHOLA」は11年目にして新しい出発点に立つことができました。

といってもオンラインは、人と人が直接に出会う講義とは大きく異なるものです。対面の価値は、むしろオンラインの普及によって深く理解されると思います。しかし、いつコロナの第2波、第3波が来てもおかしくない状況下で、人と人の出会いを維持し、それを補助する手段としてのオンライン技術は、これから不可欠になってゆくでしょう。今後も様々な不具合や障害が起こると思います。しかし、それを乗り越える力と自信を、私たちは今回得ることが出来ました。

今年もSCHOLAはがんばります!

                    市民のための人権大学院 運営協議会

                       共同代表  朴 一  上杉 聰