①10/15(土)、②11/5(土)、③11/12(土) 

15:30~17:30 Zoomによるオンライン講座(教室は使用しません)

① 終わりの見えない原発事故~フクシマからウクライナへ~
福島第一原発事故から11年が経過しました。もはや事故は過去の出来事と言わんばかりに、原発の再稼働が進められています。未だに多くの人々が避難生活を余儀なくされている現実をよそに、帰還困難区域の避難指示解除が始まり、汚染水の海洋放出に向けた動きも具体化しつつあります。特に、ロシアのウクライナ侵略をきっかけに、再び原発依存が正当化されようとしている状況は看過できません。多くの人々が忘れてしまっている事故現場の状況、故郷を奪われてしまった人々の現状などを改めて検討しながら、チェルノブイリ原発周辺が戦場となったウクライナにも着目したいと思います。ゲストにジャーナリストの青木美希さんをお迎えして、私たちがフクシマ、そしてウクライナとどのように向き合っていけば良いのかを考えます。
② 宝田明さんと大石又七さんを悼む~ゴジラと第五福竜丸~
今年3月、俳優の宝田明さんが急逝しました。ゴジラ映画の第1作に主演した宝田さんは近年、自らの戦争体験を語り平和の尊さを訴え続けていました。1954年に公開された第1作『ゴジラ』は、第五福竜丸事件と深い関りを持って生まれた映画でもあります。宝田さんに先立つこと1年前、第五福竜丸の乗組員で反核を語り続けてきた大石又七さんも世を去っています。語り部としての大石さんに寄り添い続けた、第五福竜丸展示館の学芸員の市田真理さんをゲストにお迎えして、宝田さんと大石さん、ゴジラと第五福竜丸について大いに語り合います。そして皆さんと一緒に、将来に語り継いでいくべき反核の決意を共有したいと思います。
③ 日本国憲法と核・原子力~日本は本当に「平和国家」なのか?~
福島第一原発事故における国の責任について、最高裁判所はなぜ「なし」という判断をしたのでしょうか? 「唯一の戦争被爆国」と言いながら、日本政府はなぜ核兵器禁止条約を批准しないだけでなく、今年6月に開かれた第1回の締約国会議にオブザーバー参加すらしなかったのでしょうか? 核と原子力をめぐる様々な「なぜ?」を、日本国憲法と照らし合わせながら検討します。そして、日本が今後進むべき道、目指すべき社会はどうあるべきなのかを一緒に考えていきます。