
11/19(土)全2回同日開催
①13:00~15:00、②15:30~17:30
大阪(府内)に存在する部落あるいは「同和地区」と呼ばれている「場所(地域)」について、さまざまの統計データに基づいて、過去20年間におけるその変化・変容の過程を概観し、さらにその「現状」を、そしてその「未来」を、把握するという試みについて話をしたいと思っています。ただし、議論の焦点はあくまでも「場所」です。そしてその「場所」はいわゆる「三位一体論」的に閉じた「部落民」(だけ)の生活空間では(もはや)なく、その出自や社会的属性を異にする「多様な」人びとが転入し、転出し、そして雑居する、そのような「場所」です。このような場所としての部落あるいは「同和」地区を、従来の「部落問題」認識の枠組みとは異なった視点から、結論先取り的にいえば、大阪という都市空間の変容過程に組み込まれた新たな「都市下層」の場所(生活空間)としてとして把握するという視点から、考えてみたいと思っています。
