• 人間の差別を見つめてきた人形たち

じんけんSCHOLAは
「人権知」を
広く力強く訴えます!

お知らせ

お待たせいたしました!2024年度版「じんけんSCHOLA」(第15期)のホームページ・リニューアルが完成しました。「学ぶことは楽しい」という体験を、このホームページをのぞくことから始めてください。
なお、講座やフィールドワークの詳細は、「講座一覧」のコーナーから見ることが出来ますが、講座名やフィールドワーク名が<青色>になっていますので、そこをクリックしていただくと、さらに詳しい情報や、より分かりやすい地図、タイムスケジュールなどの書かれた画面などへ、簡単に移動することができます。

講座一覧

2024年度の講座一覧です。各講座名(青色)をクリックすると、詳細のページに行きます。

A 開講シンポジウム 大災害と人権 ~能登地震を教訓に、何をどう準備するか~

開催日時9月7日(土)13:30~17:00
講師名室崎 益輝(神戸大学名誉教授、関西学院大学総合政策学部教授)
〈サブ報告〉
 上杉 聰(じんけんSCHOLA共同代表 元大阪市立大学特任教授)
 堀 智晴(インクルーシブ教育研究所の代表)
 伊藤 宏(和歌山信愛女子短期大学教授)
開催場所大阪公立大学文化交流センター(ホール)(会場アクセス) / Zoom
講座概要 文明の進化とともに巨大化・複合化する災害。行政も地域も、人権を基本にした対応が求められます。能登半島地震の教訓を分析する室崎メイン報告を核に、サブ報告が原発、障がい者・情報処理などの視点から提起します。

B 部落差別解消への展望 ―市民人権意識調査の分析結果からー

開催日時9月14日(土)15:30~17:30
講師名神原文子(社会学者)
開催場所大阪公立大文化交流センター(セミナー室小)(会場アクセス) / Zoom
講座概要20年近く、複数の自治体における人権意識調査のデータ分析をさせていただくなかで、部落差別意識を形成するメカニズムが見えてきました。得られた知見を紹介し、知見をふまえて、今後の人権施策の課題について提案させていただきます。

C 性の多様性から考える ―問題の所在はどこか?ー

開催日時①9月21日(土)13:00~15:00
②10月5日(土)13:00~15:00
③10月19日(土)13:00~15:00
講師名土肥いつき(京都府立高校教員/トランスジェンダー生徒交流会世話人/関西大学人権問題研究室非常勤研究員)
開催場所① とよなかすてっぷ視聴覚室(会場アクセス)/Zoom
② Zoom
③ Zoom
講座概要①セクシュアリティの基礎知識とLGBTの困難(1)
 性は単純に男女に二分することができず、さまざまな性のあり方があることは近年知られるようになってきました。この回では、そうした性のあり方を概観するとともに、非典型的なセクシュアリティを持つ人の困難についてとりあげます。
② LGBTの困難(2)——トランスジェンダー生徒を事例に
 近年、トランスジェンダーの生徒の存在が顕在化がしつつあり、学校でもさまざまなとりくみがされるようになってきました。この回では、トランスジェンダー生徒が抱える困難についてとりあげます。
③ 「性の多様性教育」をすすめるために
 「性の多様性についての学習をしたい」という声が、近年多く聴かれるようになってきました。しかしながら、なにをどうすればいいのか、まだまだ試行錯誤の段階にあるのが現状かと思います。この回では、性の多様性教育を進めるために必要なことについてともに考えていきたいと思います。

D 私の在日研究40年とこれから

開催日時9月21日(土)15:30~17:30
講師名朴一(じんけんSCHOLA共同代表、大阪公立大学名誉教授、摂南大学国際学部客員教授)
開催場所とよなかすてっぷ視聴覚室(会場アクセス) / Zoom
講座概要 大学院から大阪公立大学退官までの40年におよぶ「在日コリアン」に関する研究の成果と課題について振り返りたいと思います。これまで書いた主な論文、著書だけでなく、私が在日コリアンをめぐる諸問題について、何を発言してきたのか、どんな運動をしてきたのか、についても総括できればと思います。

E 思索し、ともにひらく新しい部落史(全5回)

開催日時①9月22日(日) 13:30~16:30
②10月6日(日) 13:30~16:30
③10月20日(日) 13:30~16:30 
④11月3日(日) 13:30~16:30
⑤11月17日(日) 13:30~16:30
講師名上杉聰(じんけんSCHOLA共同代表、元大阪市立大学特任教授)
開催場所デクラレーションビル(会場アクセス) / Zoom
講座概要15年間の本講座の最終回となります。つづく「思索する部落史」への橋渡しとなる内容とするため、近現代に差別が残った理由と今後の解消方法について重点的に検討します。教科書は『これでなっとく! 部落の歴史』です。一回の講義で、教科書の各2章程度を毎回こなす程度のスピードで進めますので、事前に予習して臨んでください。

F 講座はありません。 フィールドワークFWとの混同を避けるためです 

G インターネットと現代的差別意識

開催日時9月28日(土)13:00~15:00
講師名辻大介(大阪大学)
開催場所大阪公立大文化交流センター(セミナー室大)(会場アクセス) / Zoom
講座概要 マイノリティや社会的弱者に対する今日の差別意識は、単に相手を自分たちより劣った存在とみなすだけのものではない。「差別はもはや解消されているのに、殊更に差別を言い立てることで、不当に有利な立場を得ている」と考えるような偏見が広がりつつある。これを「現代的レイシズム/セクシズム」等と言う。講師がこれまでに行った調査の結果からは、ネット利用がそれを助長していることが確認された。この回の講座では、それらの研究成果をわかりやすく紹介するとともに、現代的差別意識の拡散に抗するにはどうすればよいか、受講生とともに考えたい。

H 子どもの人権意識をはぐくむためのおとなの役割は何か 

開催日時9月28日(土)15:30~17:30
講師名神原文子(社会学者)
開催場所大阪公立大文化交流センター(大セミナー室)(会場アクセス) / Zoom
講座概要 これまで、日本社会において、子どもたちの人権が尊重されてきたとは言えない現状を、既存データからとらえるとともに、子どもたちが人権尊重の意識を身に付けることができるようになるために、私たち大人は何をする必要があるのか、問題提起をさせていただきます。

I 講座はありません。 数字の「1」との混同を避けるためです  

J 共生社会への一歩を!

開催日時①11/2(土)15:30~17:30
②11/9(土)15:30~17:30
講師名堀智晴(インクルーシブ教育研究所)
開催場所①②ともに大阪公立大文化交流センター(セミナー室小)(会場アクセス) / Zoom
講座概要 2022年の秋に国連障害者権利委員会から、日本政府に勧告がなされました。その一つは、「日本の学校教育が、分離別学が一層進行しているので、一刻も早く本来のインクルーシブ教育への転換をすること」と指摘されました。そのためには、今の学校の普通学級での授業を根本的に変える必要があります。何から取り組むのか? 現場での実践に学びながら考えてみたい。
1.今の学校教育の問題点を整理する。
2.どのような変革が必要なのか? この変革のための具体的な取り組みを考える。
3.具体的な新しい授業を提案する。
4.継続的な、改革を考える。
この4つの点について、意見交換をしたいと思います。

K 日本の人種差別/排外主義を克服するために(全2回) 

開催日時①11/9(土)13:00~15:00
②11/16(土)13:00~15:00
講師名文公輝(多民族共生人権教育センター)
開催場所 Zoom
講座概要2016年に施行されたヘイトスピーチ解消法は、日本で初めての人種差別を撤廃するための法律です。第1回目の講座では、法律が施行されるに至るまでの経緯と、施行後の成果と課題について、そしてヘイトクライムが連鎖している状況について 詳しく紹介します。また、ヘイトスピーチとは数多い人種差別行為のひとつであり、問題は他にも存在します。
第2回目の講座では、入居、就職差別等、時として生存権すら脅かす人種差別が横行する日本の現状を紹介し、人種差別を克服するための法制度、啓発のあり方について紹介します。更には、ヘイトスピーチをはじめとした日本の人種差別に通底する、植民地主義を背景とした排外主義を克服するための方策についても考えます。

L 核・原子力と人権(全2回)

開催日時①11/16(土)15:30~17:30
②12/14(土)15:30~17:30
※①②ともにチラシでは13:00~となっていましたが、正しくは15:30~です。
講師名伊藤宏(和歌山信愛女子短期大学)
開催場所Zoom
講座概要①13年目の福島第一原発事故~改めて原発震災について考える~
福島第一原発事故から13年が経過した今年、元旦に能登半島を巨大地震と津波が襲い、多くの被害を出しました。能登半島には志賀原発がありますが、幸い福島第一原発のような過酷事故には至ってはいません。しかし、もしも大量の放射能漏れを起こすような事故が起こっていたら、そして津波被害の最も大きかった珠洲市に計画通りに原発が建設されていたら…避難経路を絶たれた住民たちはどうなっていたでしょうか。この事態を重く受け止めて、今私たちが置かれている状況を整理し、改めて原発震災とどのように向き合っていけばよいのかを考えたいと思います。
②ビキニ・ゴジラ70周年の核と原子力~私たちは過去の教訓を活かしているのか?~
今年は怪獣ゴジラが誕生してから70年目、そしてゴジラの誕生に深く関わった、第五福竜丸など多くの日本漁船が被ばくしたビキニ事件から70年目を迎えます。その節目の年に国内外に目を向けてみると、日本は原発回帰を進める一方で未だに核兵器禁止条約に背を向け続けています。世界では核拡散の動きが止まらない一方で、泥沼化する紛争の中で指導者たちが核兵器の使用を仄めかすなど、私たちは深刻な危機に直面しています。そのような状況を目の前にして、私たちは改めて過去の悲劇から得るべき教訓を心に刻む必要があります。ビキニ事件とゴジラを通して、核の脅威にどのように対峙していくべきかを考えたいと思います。

M 部落差別の起源~実証と理論による再構成~ 思索する部落史 第1回

開催日時12/1(日)13:30~16:30
講師名上杉聰(じんけんSCHOLA共同代表、元大阪市立大学特任教授)
開催場所デクラレーションビル(会場アクセス) / Zoom
講座概要「思索する部落史」序論として、部落史の根底となる基礎を再構成します。具体的には「言葉と差別(肉体表現と差別)」「部落史が学問となるために」「部落史を哲学する」「日本の近代歴史学と部落史」などのテーマを取り上げます。

FWア 阿波木偶箱まわし「人形のムラ」へ

開催日時9/1(日)10:00~18:00
講師名辻元一英(芝原生活文化研究所代表・阿波木偶箱まわし保存会顧問)
開催場所集合解散: JR三ノ宮 中央口コンコース(アクセス)
講座概要徳島で300年以上前から伝わる民衆の祝福芸「三番叟(さんばそう)まわし」は、新年に三番叟と恵比寿の計四体を木箱に入れ、家々を門付けします。香川や愛媛にも広がった文化でしたが、見えなくなりました。それを復活させたムラを訪問します。
DVD人権の歴史9巻「芸能と差別」に登場する箱まわしの実演、資料館などを見学。芸能と生活に関する講演もあります。

FWイ 船でめぐる 大阪渡邊村の歴史 ~牢獄・道頓堀・葭島刑場跡をスタディー・クルーズ~

開催日時10/13(日)予備14(月)12;30~17:00
講師名上杉聰(じんけんSCHOLA共同代表)
浅居明彦(浪速歴史展示室々長)
開催場所集合……12:30デクラレーションビル(会場アクセス)
解散……16:45尻無川の岩崎港(大正区の川向い)
講座概要 渡邊村の部落としての歴史は、海と川から眺めると飛躍的に理解が深まります。皮革と刑吏の仕事、そして、近代医学への部落の貢献も水運と不可分です。同じく水都大阪の姿は、川から見ると見違えます。部落と大阪をまるごと見直す、学びの船旅です。

FWウ 大阪コリアタウンの歴史と現状

開催日時10/27(日)11:00~13:00
講師名朴 一(じんけんSCHOLA共同代表、大阪公立大学名誉教授、摂南大学国際学部客員教授)
開催場所JR鶴橋駅 1階中央改札口前(鶴の広場)集合 (アクセス)
(出欠確認のため、10分前には集合願います。)
講座概要大阪コリアタウン(歴史資料館含む)でのフィールドワーク
 鶴橋商店街から旧「猪飼野」地区にあたる大阪コリアンタウンへと学びの散策をします。
 2023年4月、「大阪コリアタウン歴史資料館」がオープンしました。日本、韓国、米国などの有志から集まった寄付金を資金に建てられた完全民営の歴史資料館です。大阪のコリアタウンには、戦前期に朝鮮半島からやってきた移民による街づくりの歴史があり、そこには在日コリアンが日本で紡いできた苦難の歴史があります。今回フィールドワークの中心になる「歴史資料館」には、戦前から現在までのコリアタウンの貴重な写真や資料が展示され、日本の人々にも「在日の歴史」を知ってもらう唯一無二のアーカイブスとなっています。多くの方が参加していただけることを望みます。
 フィールドワークの参加費は3000円(資料館入場料200円を含む)です。